Vol.68 2017 No.6


「秋の箱庭」 樽見鉄道樽見線 日当(岐阜県本巣市)
小さな片面ホームとログハウス風の待合室。寄り添うように停車する樽見鉄道の気動車。その向こうにトンネルへと続く緑のトラスの鉄橋。「日当」と書いて「ひなた」と読む珍しい駅名。秋の彩りにつつまれた山間の箱庭のような駅風景。ずっと眺めていたい、原寸大の“鉄道ジオラマ作品”でした。
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Vol.68 2017 No.5



「黄金色のキャンバスに」 上田電鉄別所線 下之郷-中塩田(長野県上田市)
9月下旬、一面に広がる田んぼは黄金色にかがやき、稲穂を梳くように吹き抜ける風には、何ともいえない香ばしさが漂います。そんな金色のキャンバスを背に、線路沿いのコスモスたちは笑うように揺れながら、もうひとつの秋の色彩を、そっと添えるのです。
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Vol.68 2017 No.4


「海駆ける」 伊豆急行線 今井浜海岸-伊豆稲取(静岡県東伊豆町)
伊豆半島の東海岸を走る伊豆急行線。夏が近づいてくると、ふと会いに行きたくなる路線です。特に「リゾート21」という、座席が海側を向いた列車からの車窓は格別。特産品の金目鯛をモチーフにした、「リゾート21~Izukyu KINME Train~」が、大海原を背に、鮮やかに、新たな夏の訪れを演出します。
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Vol.68 2017 No.3


「初夏の湿原」 釧網本線 塘路-細岡(北海道標茶町)
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川紀行 釧網本線Google Maps 3D view

Vol.68 2017 No.2


「菜の花色につつまれて」 いすみ鉄道 新田野(千葉県いすみ市)
四季折々の表情を見せる「いすみ鉄道」。春には、全長26.8kmにわたる線路の大半が、菜の花につつまれます。列車もまた、そんな菜の花たちを思わせる黄色の車両をはじめ、国鉄時代の気動車が現役で活躍するなど、実に色とりどりです。のどかな房総の地に、今年の春も“ローカル線という花”が咲きます。
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Vol.68 2017 No.1


「光差す坂道」 東京急行電鉄池上線 池上-千鳥町(東京都大田区)
東急池上線池上駅。多くの人々が行き交う“東京の駅”ですが、木造の柱などが残る懐かしいたたずまいに、遠くまで旅した気分になりました。ホーム端から千鳥町方面を見渡すと、年明け間もない真新しい冬の陽光が降り注ぎ、駅を発った三両編成は、その光差す坂道を、軽やかに駆け上ってゆきました。
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