Vol.69 2018 No.6


「紅葉染みるトンネルで」 明知鉄道 阿木-飯沼(岐阜県中津川市阿木)
明知鉄道は、沿線の里山風景が四季折々の彩りを奏でる、全長25.1kmの鉄道です。短い路線長のなかに、中山道大井宿、岩村城址、日本大正村など、途中下車して味わえる名所が数多く点在しています。阿木駅付近は紅葉が特に鮮やかな区間。単線の線路を行く気動車の車窓からも、その彩りが目に沁みます。
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Vol.69 2018 No.5


「稲架掛け越えて」 会津鉄道 七ヶ岳登山口-会津高原尾瀬口(福島県南会津郡南会津町)
黄金色の田んぼのなかで、秋の陽を浴びた稲架掛けの造形が季節を色濃く演出します。盛土の上の会津鉄道の線路には、濃い赤色と明るいオレンジ色の帯をあしらった二両編成が、秋風さながら軽やかに駆けてゆきます。季節はそんな列車にも導かれ、まもなく周囲の山々も鮮やかに色づいてゆくのでしょう。
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Vol.69 2018 No.4


「夏色の曲線」 信楽高原鐵道 玉桂寺前(滋賀県甲賀市信楽町)・・・保良の宮橋(吊橋)より
晴れた空。まぶしい緑。爽やかな初夏のキャンバスに描かれた、信楽高原鐵道の線路。ホームでは、信楽焼のたぬきたちがお客さんを出迎えます。やがて、たぬきたちと同じ色をした気動車が、エンジン音も軽やかにやってきます。そんな列車の歩みに合わせて、季節もまた、盛夏へと移ろいでゆきます。
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Vol.69 2018 No.3


「緑の道」 会津鉄道 会津長野(~第2音金踏切)-田島高校前(福島県南会津町)
新緑がきらめき、早苗が風に揺れる五月。その季節の真ん中に描かれた、ひとすじの線路。遥かにのびゆくこの道は、一時間に一度やってくる列車のためだけのものではなくて、緑の風が行き交うための道。これからひらかれてゆく新しい夏へ、心が走り出すための、明日の空へと続く道。
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Vol.69 2018 No.2


「春色電車」 西武鉄道新宿線 武蔵関-東伏見 武蔵関2号踏切・長者橋
武蔵関駅で電車を降り、となりの駅まで歩いてみました。線路と並行して石神井川が流れ、川沿いに立ち並ぶ桜並木が線路際を彩ります。小さな橋の上で足を止め眺めていると、満開の桜の間から、菜の花やタンポポを思わせる西武線の黄色い電車が、もう一輪の彩りとなって春色の風を残してゆきました。
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Vol.69 2018 No.1


「白銀浪漫」 長野電鉄長野線 信濃竹原-夜間瀬(長野県山ノ内町)
真冬の早朝、長野電鉄の旅。朝焼けの光はややがて冬晴れの空へと、その色彩を変化させてゆきます。夜間瀬駅付近では、澄んだ青空を背にした白銀の高杜山と銀世界。やがて、収穫を終えたリンゴの木々にあかりを灯すかのように、紅一点、湯田中行き特急列車が、朝日を浴びて、彩を残してゆきました。
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